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独身女性のマンション購入、後悔しないためのポイントは?おすすめの間取りも解説

近年、働く独身女性の間でマンションを購入する人が増えています。
しかしマンション購入は、大きな買い物です。
「本当に買って後悔しない?」「どんなマンションがおすすめ?」など、気になる点も多いのではないでしょうか。

この記事では独身女性のマンション購入について、後悔しないためのポイントを解説します。
マンション購入時の年齢や年収、購入に至ったきっかけのほか、おすすめの間取りもご紹介します。

遠鉄の不動産・浜松北ブロック長 恒吉 俊哉(つねよし しゅんや)


宅地建物取引士

独身女性のマンション購入が増加

数十年前までは、独身女性のマンション購入は珍しいという印象でした。
しかし近年では増加傾向にあります。

その理由のひとつに「将来に対する不安」があげられます。
生涯未婚率が上昇中の近年、結婚の意思はあるものの将来どうなるかわからない……。
このような不安から「老後に安心して暮らせる家がほしい」と考える女性が増えているのです。

これまでは、マンション購入は結婚の妨げになるというイメージもありました。
しかし今では「結婚とマンションの購入は別物」と考える女性が増え、独身女性のマンション購入に拍車をかけています。

ここからは、実際にマンションを購入した女性の年齢や収入、購入のきっかけについて見ていきましょう。

マンション購入時の年齢は?

「一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会」は、563人の女性(内未婚75.5%)を対象にマンション購入についてアンケート調査を行いました。
その結果、一番多かった女性のマンション購入時の年齢は35~39歳でした。(調査期間:2020年4月18日~29日)

【初めてマンションを購入したときの年齢】

  • 20~24歳:1.2%
  • 25~29歳:7.3%
  • 30~34歳:18.5%
  • 35~39歳:27.5%
  • 40~44歳:21.0%
  • 45~49歳:14.2%
  • 50~54歳:7.3%
  • 55~59歳:2.5%
  • 60~69歳:0.4%
  • 70歳~:0.2%

参考:「一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会」

購入時の年齢のボリュームゾーンは35~44歳で、合わせると全体の半数近くになります。
このうち78.7%を未婚者が占め、既婚者は11.4%、離婚済・離婚予定者が7.8%、婚約中・その他が2.1%という結果です。

マンション購入時の年収は?

もっとも多かった女性のマンション購入時の年収は500万円台です。
さらに400万~300万円台と続いています。

【初めてマンションを購入したときの年収】

  • ~199万円:3.0%
  • 200万円台:3.4%
  • 300万円台:15.6%
  • 400万円台:20.8%
  • 500万円台:24.3%
  • 600万円台:13.0%
  • 700万円台:8.9%
  • 800万円台:4.3%
  • 900万円台:2.8%
  • 1,000~1,499万円:3.4%
  • 1,500~1,999万円:0.5%

参考:「一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会」

就業形態は正社員(公務員や団体職員を含む)がもっとも多く、全体の約8割を占めています。
残りの約2割は契約社員や派遣社員、フリーランス、パートやアルバイト、専業主婦などです。

近年未婚女性の割合は増え続け、広い世代の女性が一人暮らしをしています。
職場で重要なポジションを任される女性も増えていて、安定した収入が得られることもマンションの購入を後押ししているようです。

マンション購入のきっかけは?

  • 家賃や更新料がもったいないから:56.7%
  • 資産として残せるから:54.7%
  • 快適で安全に暮らせる家がほしかったから:47.4%

参考:「一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会」

この結果から「金銭面・精神面ともに安定した生活を送りたい」という女性心理が読み取れます。

賃貸だと「歳をとってから住めなくなるのでは?」と不安に思う人もいるでしょう。
マンションを購入すれば資産として残るうえに、持ち家なのでずっと住み続けられるという安心感も得られます。

独身女性のマンション購入で後悔しないためのポイント

独身女性のマンション購入では、価格や立地など注意すべきポイントがいくつかあります。
あとから後悔しないために、事前にしっかりと確認しましょう。

無理のない資金計画を立てる

生活の安定を図りマンションを購入したはずなのに、住宅ローンの支払いが負担になっては本末転倒です。
マンションを購入すると、ローンの返済以外にも管理費・修繕積立金の支払いが必要です。
購入したいマンションの支払い額と現在の賃料を比較して、返済プランに無理はないかシミュレーションしましょう。

女性のマンション購入と資金計画

一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会の調査によると、女性のマンション購入額は3,000万円台が約4割を占めています。
金利の低下など金融緩和の影響もあり、以前よりもマンションを購入しやすくなったと考えられます。

支払い方法も「頭金・ボーナス払い0円」という女性が多く、無理のない資金計画を立てて購入していることがわかります。

参考:「一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会」

周辺環境をリサーチする

毎日生活するうえで、周辺環境はとても大切です。
街灯の有無や周辺の治安、交通量や騒音についてなど、実際に現地を見学したり不動産会社に尋ねたりしましょう。

資産価値があるマンションの購入

マンション購入の際は、資産価値についても考えましょう。
一般的には新築で駅近、都心部にあるマンションが人気です。
中でも駅からの距離や、エリア・沿線を重視する女性が多いです。

一方、駅近や都心部ならではの注意点もあります。
交通量が多かったり繁華街が近かったりすると、車の排気ガスや騒音などが気になるケースもあるようです。
マンションの資産価値については地域性が大きく影響するため、地元の不動産情報に精通した不動産会社に相談してみましょう。

ライフプランを考える

マンションの購入では、ライフプランの変化も考慮しましょう。
「転勤で引っ越すことになった」「結婚が決まった」などの場合に備え、借り手や買い手が見つかりやすい物件を購入することが大切です。

マンションの設備をチェック

立地はよくても設備が不十分だと、安全性だけではなく資産価値もさがってしまいます。
防犯カメラやオートロック、宅配ボックスやエレベーターの有無なども合わせてチェックしましょう。

独身女性におすすめのマンションの間取りは?

独身女性がマンションを買うなら、1LDK~2LDKの「コンパクトマンション」がおすすめです。

この数年間、働き方改革の推進やコロナウイルスの影響もあり、在宅ワークが増えました。
自宅でオン・オフを切り替えるためには、くつろげるスペース以外に快適な仕事空間の確保が望まれます。

しかし3LDK以上のニーズは、極めて低いことが分かります。

一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会の調べによると、女性が初めて購入したマンションの間取りは1LDKが54.2%、2LDKが24.3%と全体の約8割を占めています。

生涯未婚率の上昇により、コンパクトマンションのニーズはますます高まっています。
需要に対して供給が追いついておらず、コンパクトマンションは中古になっても値崩れしにくいという特徴があります。
そのため、住めなくなっても借主・買主が見つかりやすく、ライフスタイルの変化にも対応しやすいでしょう。

まとめ

今後も独身女性のマンション購入は、ますます増えると考えられます。
マンション購入後に後悔しないよう、ポイントについて整理しておきましょう。

【独身女性のマンション購入のポイント】

  • 現在の賃料と比較しながら無理のない資金計画を立てる
  • 「新築・駅近・都心部」など、資産価値が高い物件を選ぶ
  • 立地や環境、マンションの設備について十分リサーチする
  • ライフスタイルの変化に対応しやすいコンパクトマンションがおすすめ

マンション購入について不安なことがあれば、信頼できる不動産会社に相談しましょう。
(執筆者:茶谷利津子)

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