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不動産売却はどこがいいの?大手と地元企業のメリット・デメリットを比較!

  • 2020.07.02
  • 2021.06.04
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不動産の売却は取引価格も高額なため「絶対に失敗したくない!」と思うのは当然のことでしょう。売却は不動産会社に依頼するのが一般的ですが、どのような会社を選べばいいのかわからない方も多いと思います。
今回は「不動産売却はどこがいいの?」と悩んでいる人のために、不動産会社の種類やそれぞれのメリット・デメリット、さらに売却成功の秘訣についても解説します。
遠鉄の不動産・浜松北ブロック長
影山 裕紀(かげやま ひろき)


宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、3級ファイナンシャル・プランニング技能士、ITパスポート

不動産売却はどこがいいの?成功を左右するポイント

不動産売却の成功の秘訣は「不動産会社選びにある」といっても過言ではありません。

不動産の売却で一番に望むことは、トラブルがなく希望の価格で売れることです。
適切な不動産会社を選ばないと「相場よりも低い価格で売ることになった」など、後悔してしまうケースもあります。

なぜ不動産会社によって売却の成否が分かれるのでしょうか?
その主な理由は次のようなものです。

  • 大手、地元密着など会社規模の違いによる得意分野の差
  • 取扱いエリアによる違い
  • マンションや一戸建てなど物件の種類による得意分野の差
  • 広告宣伝の仕方や情報量の違い

不動産会社選びに失敗すると、高値で売れないだけでなく売却までに時間がかかってしまうこともあります。
不動産をスピーディーに高く売るためには、自身の売却物件に適した不動産会社を選ぶことが重要です。

ではどのように不動産会社を選べばよいのでしょうか。

不動産会社は大きく分けて「大手不動産会社」と「地元密着の不動産会社」の2つがあります。
これはどちらを選べば正解というわけではありません。
それぞれのメリットやデメリット、特徴をよく把握したうえで、自分の条件に最適な不動産会社を決めることが大切です。

ここからは不動産会社選びのヒントとなる「大手と地元密着企業のメリット・デメリット」について解説します。

大手不動産会社のメリット

まずは大手不動産会社のメリットです。

ネットワークの広さ

大手の不動産会社は「全国展開している」など、ネットワークが広いことが特徴です。
不動産売却をスムーズに成功させるポイントのひとつに「いかに多くの人に情報を届けるか」があげられます。
広いネットワークを持つ大手の不動産会社では、地域を問わず多くの人に売却物件の情報を伝えることができます。
そのため高額物件の取引が可能な買主も見つかりやすいでしょう。

広告力とブランドによる認知の高さ

大手不動産会社は広告にも力を入れているため、世間からの認知度が高いことがあげられます。
テレビCMや各種ポータルサイトへの情報掲載、大手ならではのブランド力により、買主を集める入り口が広いこともメリットのひとつです。

全国的な情報を持っている

ネットワークが広いということは、情報量もそれだけ多いということです。
全国の顧客情報や地域データなど膨大な情報を保持しているため、さまざまなニーズに対してスピーディーな対応が可能です。

大手不動産会社のデメリット

メリットばかりではなく、大手だからこそのデメリットもあります。

担当者の対応がドライに感じることも

大手不動産会社は担当者1人あたりの顧客数が多く、営業マンは時間に余裕がないこともあります。
そのためレスポンスが少ない、対応が淡々としていると感じる人もいるでしょう。

また大手の傾向として、売却スピード重視ということが挙げられます。
「安くてもいいから早く売ってほしい!」という顧客が優先されるため、希望価格で売却したい人は時間がかかることもあります。

地域特有の不動産事情に疎い

大手不動産会社は取扱い範囲は広いものの、地域特有の情報については地元の不動産会社に劣る場合があります。
そのため地域の細かな相場情報や売却時にメリットになる地域情報を取り逃し、売却が難航するケースもあります。

地元密着の不動産会社のメリット

続いては地元密着の不動産会社のメリットです。

地元ならではの情報を熟知

地元密着の不動産会社は、地域の特性をよく理解し独自の情報を持っているという強みがあります。
とくに郊外の物件については大手不動産会社の営業範囲から外れることも多く、地元の会社のほうが情報量は多いでしょう。

地域の事情や相場にも精通しているため、査定の信頼性が高いことも地元密着型の特徴です。

地域のコミュニティ、人脈を持っている

地元密着の不動産会社は、限定された地域で仕事をしています。
そのため地域ならではのコミュニティにも詳しく、有力な買主や資産家との人脈も持っています。
また細かなサポートが強みでもあるため、何ごとにも親身に対応してくれることもメリットです。

地元密着の不動産会社のデメリット

地元密着型のデメリットについては、次のとおりです。

宣伝力や認知度が低い

地元密着型は大手のような華やかな宣伝をしない傾向があります。
自社のホームページやチラシ広告がメインとなるため、一般的な認知度は低く、特定地域以外では顧客の獲得が難しいというデメリットがあります。

経営規模がさまざま

地元密着の不動産会社にはグループを有するような大きな経営規模の会社から、個人や家族で経営をしている小規模な不動産会社まであります。
経営規模の大小によってネットワークや人脈の広さ、得意な地域も異なるため、過去の販売実績などを事前にチェックしましょう。

大手不動産会社と地元密着の不動産会社を比較

大手不動産会社と地元密着の不動産会社のメリット・デメリットを表でまとめました。
ご自身の不動産売却の条件に合う会社を探す参考にしてください。

大手不動産会社 地元密着の不動産会社
メリット
  • ネットワークの広さ
  • 広告力とブランドによる認知の高さ
  • 全国的な情報を持っている
  • 地元ならではの情報を熟知
  • 地域のコミュニティ、人脈を持っている
  • 担当者の親身な対応
デメリット
  • 担当者の対応がドライ
  • 地域特有の不動産事情に疎い
  • 大規模な宣伝力や全国的な認知度が低い
  • 経営規模がさまざま

大手?地元?本当に大切な不動産会社選びのポイントは?

大手か地元かは不動産会社を選ぶ際のポイントのひとつですが、それだけで決めてしまうのはリスクがあります。
不動産会社選びでは、大手、地元というポイントに加えて次の3つに着目しましょう。

売却物件との距離

売却する物件からあまりにも遠い不動産会社は避けましょう。
その土地に精通しているのは物件から近い不動産会社であり、土地勘が薄い遠方の会社では、正しい査定ができないこともあります。
また売却のための打合せや、ちょっとした相談にも交通費がかかるため、出費が増える可能性もあります。

売却をサポートする専門性

不動産売却の正しい知識を持っており、専門性の高いアドバイスができる不動産会社を選びましょう。
例えば中古住宅の売却では、ハウスクリーニングや設備修繕、インスペクション(専門家による建物の現況調査)の実施や瑕疵保険の付保などで買主が見つかりやすくなります。

それぞれの売却物件に適した対応を行うためには、不動産会社が売主に正しいアドバイスができるかどうかがポイントとなります。

担当者の質

売却を担当する不動産会社は、査定や買主を探すだけではなく、内見立ち合いや価格交渉、契約書類の準備など多岐にわたる業務を行います。

そのため「担当者の質」が重要なポイントとなるでしょう。
顧客への対応はどうか、ある程度の実務経験と十分な不動産の知識があるかどうかなど、担当者の力量によって左右される点が大きいといえます。

不動産売却を成功させるための「担当者の見極め」については、こちらの記事もご覧ください。

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まとめ

不動産の売却は不動産会社を選ぶ時点からスタートしています。
自身の売却条件に合わない不動産会社を選んでしまうと、大きな損失となることもあります。
大手と地元、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、条件に合った不動産会社を選ぶことが売却成功の秘訣です。
(執筆者:茶谷利津子)

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