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新築物件と中古物件のメリット・デメリットを丁寧に解説

  • 2020.02.13
  • 2023.04.12
  • 買う
住宅選びにおける判断基準はたくさんありますが、まず大きな分類として挙げられるのが新築か、中古か、ということでしょう。当然、それぞれにメリットもデメリットもありますので、よく理解したうえで検討を進める必要があります。
この記事でポイントを簡潔にまとめたので、参考にしてみてください。

遠鉄の不動産・中遠売買ブロック長 岸本 圭祐(きしもと けいすけ)


宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、カラーコーディネーター、ファイナンシャルプランナー3級

新築物件のメリット

新築物件を選ぶメリットは、次のとおりです。

建物が新しい

何よりも先に挙げられるのが、当然ながら建物が新しいという点です。気分が良いこともありますし、傷みなどの心配も少なくて済みます。

最新の設備が揃っている

防犯、空調、換気、電気、ガス、水道など、いずれの設備も最新のものが取り付けられているのも新築物件の大きな利点です。設備の新しさは、そのまま生活の快適さや安心感に直結すると考えてよいでしょう。

最新の安全基準、耐震基準に従っている

特に耐震基準については、新築の物件は「耐震等級3」という最高基準に合わせていることが多く、安心であるだけでなく、保険料も安く押さえることができるというメリットがあります。

傷みが少なく耐久が高いので修繕費が少なくて済む

新築物件は、修繕や設備交換などをせずにそのまま入居することができるので、住宅購入以外の初期コストを押さえることができます。

税金などの優遇措置を受けられることが多い

新築住宅は中古と比べて、補助金を受けられたり住宅ローン控除が有利だったりするなど、資金的に有利な部分があります。また、各種保険料も中古と比べて安く抑えられる場合があります。

新築物件のデメリット

新築物件のデメリットには、次のようなものが挙げられます。

価格が高い

同じ規模の中古物件と比較したとき、購入価格は高くなります。

入居した瞬間に価値が大きく下がる

新築は、中古物件と比べて、購入価格と売却価格の差額が大きくなりがちです。購入した時点から売却を検討している方はしっかりとした計画が必要です。

エリアによっては良い物件を探すのが大変

人気が高かったり、災害の被害を受けにくかったりするエリアにおいては、新築の物件が出回りにくいことがあります。

修繕積立金や水道負担金など、中古にはかからない費用が発生する場合がある

新築マンションの場合、新築特有のコストが発生することがあるので確認が必要です。

中古物件のメリット

中古物件を選ぶメリットは、次のとおりです。

新築よりも安く取得できる

新築と比べて購入価格を安く抑えられることが、中古物件の最大の魅力です。
同じ間取りや規模の物件でも、15%~30%ほどの価格差があります。

エアコンなどの設備が残っている場合がある

前の所有者が、一部大型の設備を残置して退去している場合があります。
中古物件であれば、これらの設備の初期導入費用も抑えられます。

エリアによっては、好立地な物件に出会いやすい

上述の人気エリアや災害等の影響を受けにくいエリアにおいては、新築よりも良い立地で中古物件が出回ることがあります。

新築にかかる修繕や水道などの料金が発生しない

新築マンション特有のコストなどは、中古物件では発生しません。

中古物件のデメリット

一方、中古物件を検討する際は次のようなデメリットに注意が必要です。

修繕コストがかかる

築年数や環境によりますが、一切の修繕が必要のない中古物件などほとんどないと考えておきましょう。
一定の修繕費用を見込んでおく必要があります。
リノベーション物件などの場合は、この部分の心配は軽減されます。

安全・耐震基準が古いことがある

中古物件の耐震性は必ず確認しましょう。中には、安心して住むために追加で工事をしなければならないケースもあります。

住宅ローン控除を受けられない場合がある

中古住宅には、住宅ローン控除を受けるための固有の条件があります。

  • 鉄筋コンクリート造などの場合、築25年以内であること
  • 木造などの場合、築20年以内であること
  • 耐震基準適合証明書を取得すること
  • 耐震等級1以上を示す住宅性能評価書を取得すること
  • 特定の保険に加入すること

これらを満たすことができない場合、住宅ローン控除は適用されません。

設備が古い

新築と比べてどうしても付帯の設備は古くなりますので、快適性や安心感の面で劣ります。

迷った際には「不動産のプロ」に相談する

新築と中古、それぞれのメリットとデメリットを紹介しましたが、結論としてはどちらかが絶対的に優れているということはありません。
この記事の冒頭でも提起したように、インターネットなどでよく「新築と中古のどちらが良いか」という議論を見かけますが、最終的には物件次第であるということを覚えておきましょう。

個別の物件ごとに状況は異なりますので、自身の希望する条件をよく考慮して、自分に合ったものを適切に判断して選びましょう。

ここで挙げたポイントはどれも重要なものですが、個人のレベルですべてを判断することはやはり難しいといわざるを得ません。
希望条件の整理や、最適な物件の選び方などは、信頼できる不動産会社に相談することをオススメします。

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